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2000  Vol. 20


全日本ラリー選手権四駆部門第11戦 Recaro Cup Rally of Kyoto

 

西尾が安定した速さで有終の美を飾る

〜リスキーな場所では着実に走り、勝負を賭けた場所でライバル達を一蹴

 

 

レポート:コドライバー山口顕子

 今世紀最後の全日本ラリーは、紅葉の美しい山里にその舞台が設定された。しかし、その美しい紅葉も、散って路面をうずめれば、ラリー出場者にとっては甚だ厄介なものに変わる。さらに、冬の訪れを告げる時雨が落ち葉を濡らし、ターマックコースのそこここに危険な罠を仕掛けていた。

 オープニングのSS1は、五波峠を福井県側から京都府側に向かって越える10kmのターマックバ トル。ラリースタート会場の京都府美山町中心部では小雨なのに、福井県境に近づくにつれて雨は強くなり、SSではほとんど土砂降りだ。

 スタート後まもなくの直線でいきなりハイドロプレーニングが起き、クルマがあらぬ方向に走る。アウト側はガードレールもなく、路肩からいきなり垂直に近い絶壁。この恐ろしい場所で、極端にスリッ パリーな路面と格闘しなければならない。今日は生き残った者が勝つ、そんな予感がした。


 それを裏付けるかのように、SS1フィニッシュラインの4速ジャンプで奴田原がコントロールを失いクラ ッシュ。石田正史はSS1スタート直後にタイヤがパンクし、大きく遅れた。

 SS1、SS2、SS3と3本のターマックステージを終えた時点で、参加者のタイムは極端に大きなばらつきを見せる。あまりにもリスキーなので、誰も限界を見極めきれないのだろう。それでも、比較的好いタイムをコンスタントに並べた西尾、勝田が抜け出した。トップはSS3で驚愕のベストタイムを出した勝田、それを4秒差で西尾が追う。西尾と3位綾部とは、すでに10秒の差がついていた。

 SS4〜7の4本から成るセクション2はオールダート。西尾は予定どおりここでスパートした。勝田を逆転してさらに12秒の差をつける。あとはSS1の再走となるSS8五波峠を無事に切りぬければ、 勝利が見えてくる。

 美山町のサービス会場は小雨。しかし、やはり福井県に近づくと雨が激しくなった。SS1のときほどの降りではないが、それでも依然として路面はベリースリッパリーで時折ハイドロプレーニングが起きる。西尾はグリップの限界を巧みにつかんで攻めぬき、くいさがる勝田を3秒差に退けた。奴田原が消えたおかげで4位になればレカロカップシリーズ優勝が手に入る綾部は、完走を意識しすぎたのか、 この1本だけで20秒もの大差に沈んだ。

 1日目を終えて残るSSはオールダートの3本、計9.5km。この時点で1位と2位が15秒差、 2位と3位が20秒差、そして3位と4位が50秒差となり、順位はほとんど決まってしまった。

 

 そんなわけで、2日目のセクション4は「どうしても完走したい」という事情をそれぞれ抱えた上位3クルーが、着実に走りきることを念頭においた結果、3組ともこのセクションはほとんど同じタイムでラリーを終えた。いっぽう、新鋭の鎌田卓麻が一人気を吐いてベストタイムを連発、開幕戦以来の完走・入賞を果たした。

 

 

 

 

 

 

 

Cクラス競技結果(出走23台、完走13台)

順位 クルー 車両 タイヤ 合計タイム
1位 西尾雄次郎/山口顕子 インプレッサ FK 51:54
2位 勝田範彦/北田稔 インプレッサ DL 52:09
3位 綾部美津雄/市野諮 インプレッサ DL 52:28
4位 中瀬成吉/田川哲朗 インプレッサ DL 53:29
5位 高橋一志/味村寛 セリカ BS 53:35
6位 鎌田卓麻/島津雅彦 ランサー FK 53:51

 

Date  2000年11月11〜12日
Place  京都府美山町・美山文化ホールスタート&美山自然文化村フィニッシュ
Data  SS総距離 53.40km